※この記事は2013.9.5にBloggerに投稿していた内容を移動したものです
Web制作が本業のフリーが、SEOとリスティングを行うことについての雑感をメモ的に。なお、内部の基本的な施策は整えている上での受注と仮定し、ここでいうSEOは上位表示という意味に限定。
1人でweb制作とSEOとリスティング
1人でweb制作とSEOとリスティングを行う状況を一言であらわせば、「難しい」となるでしょう。
SEOもリスティングも定期的にそれなりの作業とそのための時間が必要で、それをしている間に制作をしてもはかどらないからです。
加えて、依頼者はSEOもリスティングも基本的には成果を出すために依頼される訳で、片手間にやって期待に添うことも容易ではありませんから。SEOやリスティングをみっちりやった上で、制作に移行してのちにSEOなどを受注であればどうかはわかりませんが。
リスティングは即応体制が必要
特にリスティングはリアルタイムに予算が消費されるため、問題発生時などには即応しなければなりません。制作ももちろんクイックな反応が必要ではありますが、いつもというわけではありませんしある程度の作業タイミングはコントロールが可能です。
また、リスティングは管理画面などで種々のデータをみなければ問題に気づきませんから、問題の発見自体が遅れることで致命的な結果を生む可能性が高い、と言えそうです。
現実的には制作をしながら定期的に時間を作ることになりますが、物を作る頭からデータを見る頭への切り替えがなかなか難しいというのを実感します。
頭の切り替え
前項で少し触れましたが、頭の切り替えが意外と難儀な部分です。
SEOにしろリスティングにしろ、その作業をし続けることで思考の流れがある程度固定化されます。例を挙げるならば、運転中は運転に対する動作や思考がスムーズに行われる、みたいなものでしょうか。
この状態になればそれぞれの作業で異常気づきやすくなったり、施策の構築やその判断が行いやすくなるはずですが、それがぶつ切りになっていると効率が著しく低下します。
メリットも存在
作業的には困難かと思いますが、もちろんメリットもあります。
最大のものは、制作へのフィードバックが可能なこと。単純な話ですが、SEOもリスティングもやっていない場合に比べて、サイト制作に必要な様々な情報が得られるからです。関わる部分が広ければ広いほ広域な視野からサイト制作が可能となり、結果として役に立つ使えるサイトを作れる可能性が高まります。
また、制作費用は基本的に払いきりですが、SEOやリスティングは継続的な作業を必要とするために長いスパンでの収入が見込めます。もっとも、成果があってこそのご依頼継続なので、実際には机上の空論になる可能性が高いと思いますが。
長いおつきあい前提
制作したサイトに対してSEOやリスティングを請け負う、というのが最も自然でかつ効率がよく効果もあげやすいと思われます。なぜなら、自分で作ったサイトであれば内部に手を入れるのも容易く、既に依頼者と関係ができているために承認もとりやすいからです。依頼する側の心理的障害も少ないでしょう。
ただし、サイト売り切りではない長いおつきあいが前提となりますので、この辺りの流れを作るにはともかく信頼を得なければなりません。制作過程の打合せや依頼者の要望への応答など、雑に扱う人はまず無理だと思います。「サイト納品してもらったから、そこはもう切ったよ。」という話も聞きますし…。納品後の評価は当然シビアです。
安易な抱き合せ販売
「ワンストップで制作からリスティング運用まで」というパッケージは、かなりハイレベルな気がしています。いや、形だけやるならば誰でもできるとは思いますが。パッケージにする以上その仕事範囲できっちり成果を出さねばならない訳で、結果を残せるかが肝ですね。
少なくとも、スキルや実績もない人間が安易にやってよい売り込み方ではないと思います。ただ、これはフリーがどうのという問題ではなく、会社単位でもかわりません。できる人間を引っ張ってきてもかなり属人的な状態ですから、その後に会社としてその仕事をこなせるようになるまでは微妙な気もします。
結び
結局の所、「結果が出せるか」と「制作への影響」の2点に集約されるのかもしれません。
学ぶという意味では断る必要はありませんが、依頼者の要求は学びではありませんから、受注に際し相手がどのように言おうとも結果の軽視は避けるべきでしょう。受けた時点で不慣れだろうがなんだろうが結果を出すことに全力であたらなければなりませんから。
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