お手軽開設WEBショップとショップへの導線

ショップへの導線は?
ショップへの導線は?

時々目にする「すぐにホームページが作れる」といったサービスですが、これらのおかげで望んだ形でサイトを所有するハードルが下がってきた感もあります。

以前は、無料でサイトが欲しいなら無料ブログという選択肢がほとんどかと思います。現在ではブログ形式でないサイトを作ることができ、しかもネットショップなどのECサイトまで作れるという至れり尽くせり。

とてもよいことだと思う反面、構築以外の点では依然として手間がかかることを忘れてはいけません。

簡単開設WEBショップ

簡単に開設できるECサイトとしては、以前から初期費用は必要ですが月額の費用が無料のMakeShopさんや安価なカラーミーショップさんなどがありました。
これらは上位プランに誘導するためのお試しプラン的な側面が強く、機能制限が基本です。

これらとは違い、初期費用から無料のStoresさんというサービスまで登場し、ますます敷居が低くなった感があります。

先日ワールドビジネスサテライト(以下、WBS)という番組でこのStoresさんを見て、魅力的だと思う反面これほど甘くないだろうという感想を持った次第です。

簡単に開設。その先は?

ネットショップは開設して終わりではなく集客しないと意味がありません。当然ですね。

前段のWBSの編集が丁度よい参考になるのですが、とりあげられていたのは大企業ではなく作家さんなどでした。そして、簡単に作れて販路が拡大という趣旨だったかと思います。

個人の作家さんとこのサービスは非常に親和性が高いと思いましたので、WBSの編集方針は納得です。「自分の作品を売りたい!」という作家さんは専業から副業まで結構な数に上るはずだからです。

ところが、これらの方々がショップを開設したからといってうまくいくかといえばそうではなく。大きな問題はやはり集客です。

個人の作家さんがうまくいくには?

雑誌やテレビで取り上げられたりした場合は別ですが、個人の作家さんの知名度は非常に低いものです。商品の種類から探すことも難しく、ショップまでの導線の確保が必須でしょう。

WBSではちゃんと触れられていなかったと記憶していますが、これらの作家さんがショップを持って販路を拡大できる条件の一つは、既にWEB上で活動しているかどうかにかかっていると思います。

なぜなら、大量に生産し大量に販売するタイプではないため、小さな範囲に質の高い商品を適正な価格で買ってもらう必要があり、そのためには人間的なつながりが必須だからです。この人のつながりがWEB上に導線を作り、ショップまでの道を整えてくれます。

より簡単に言えば、WEB上でファンを持っている作家さんでなければスムーズに進まず、WEB上にファンを作ることができない作家さんであれば前途は多難です。

安く簡単にネットショップを作ったあと、ファンの有無が行く末を左右するといえるでしょう。

WEB上の活動とは?

WEB上の活動とは、ブログやSNSなどを継続的に動かすことです。特に難しいことではなく、自分の作品を公開し、鑑賞者と交流していれば良いのです。

「こういう商品が欲しい」ではなく「この作家さんの作品だから欲しい」と思ってもらえれば、下地は十分。

もっとも、ツールやサービスは何でも構いませんが、それらを用いて販売までいっていることも重要でしょう。販売後の方がやり取りはより深化し、ファンはより上位の顧客となります。加えて、自分自身が販売の手順を学ぶことができ、本格的にショップを持つ際の勉強にもなりますから。

もっと重要な活動

この記事の趣旨と反しますが、そもそもの基盤となるのはWEBでの活動ではありません。

良い商品を精一杯作ることが最も重要です。

必ずとはいいませんが、良い商品を少しずつ多くの人に届けることができれば、WEBサイトすら必要ないとさえいえます。「この作家さんの作品を紹介したい!」という方が現れ、多くの人に情報を発信してくれる可能性が高いからです。

突き詰めれば、こういった状態になるほどの商品やサービスを提供できるようでなければなりません。商品を通じて提供できる優れた価値があればこそ、ファンもできるというものです。

結び

作るのが簡単だからと始めたサイト(ブログ・SNS・ショップなどなど)は、そのままでうまくいく訳がありません。成功事例としてあげるところは、メディアへの露出や広告の出稿を除けば地道な活動をしていることがほとんどのはずです。

メディアへの露出は簡単ではありませんし、「無料で作りたい」という方では広告にお金をかけることも考えないでしょうから、地道な活動が肝になります。

これはどんなサイトにでも言えることではないでしょうか?

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