WEBカメラ2台の映像をお互いに表示してテレビ電話をする:暫定メモ

今回調査にかなり時間がかった事柄をメモとして。あまり時間がないので殴り書きになりますが、書いた方がまとまるので無駄な時間にはならないと思い筆をとりました。

場合によっては何かしらご指摘が戴けるかもしれませんし。

前提

WEBカメラ2台の映像をお互いに表示してテレビ電話をする
WEBカメラ2台の映像をお互いに表示してテレビ電話をする

実現したいことは以下の通り。

  • 1PCに2台のカメラを付ける
  • テレビ電話の映像に両方のカメラを写す
  • 1対多数ではなく1対1
  • MacでもWinでも使えるようにする

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「複数の映像をお互いに表示してテレビ電話をする」ということです。

PIP

テレビのワイプのように、1画面に他の画面を入れこむことをPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)と言うそうです。一般的なワードらしく、PIPを絡めたワードで検索してもそれなりに結果が得られました。

調べた限りでは、映像に映像を乗せるPIPをのせることは難しいことが分かりました。実際には後述するような方法があるのですが、そもそも一つの映像配信サービスを使って実現できるものはなさそうです。複数の仕組みを組み合わせるか力技であればできますが、視点を変えるとそれほど面倒で負荷のある手法であるのだと思います。

検討した過程

この記事は暫定的なメモであるので、結論に至る過程を書かせていただきます。

1:Skypeの利用

Skype
Skype

単純にSkypeにカメラ2台が入れこめれば問題解決!と思い調べた所、カメラは一台しか使えない仕様でした。

二つ同時にSkypeを立ち上げる方法もありましたが、あんまりやりたくない方法でしたので、この案は保留に決定。方法の詳細は以下のリンク先をどうぞ。

試していませんが、Macがちょっと面倒そうでした。また、アカウントを2つ作ることになりその点もあまり良いとは思えませんでした。

2:Googleハングアウト

hangouts
googleハングアウト

Googleハングアウトはどうだと調べたところ、PIPには対応していませんでした。

また、パスワードなどの制限をかけられないようで、URLがもれると制限の意味がなくなる点がネックでした。公開講座なんかには向いていると思いますが、今回は2者のみのやり取りが前提のため問題がありました。

3:Ustreamの利用

ustream
Ustream

続いて、実は本命だったUstream。ですが、実際に触ってみて思い違いや想定外のこともありました。

まず、Ustream Broadcaster(Ustreamサイトからのライブ配信画面)ではPIPはできませんが、Ustream Producer(デスクトップにインストールして使う公式ソフト)であればPIPが使えます。しかし、無料版のProducerでは静止画や前もって録画していた動画をPIPにできるだけで、2台のカメラらによる同時ライブ配信は無理でした。

有料のProバージョンならライブのPIPが可能です。現時点では199ドルで支払いはクレジットかPayPalの模様。

だがしかし。双方向通信に利用可能な二元中継のような機能(Co-Host機能)はUstream Producerにはなく、Ustream Broadcasterにしかありません。この時点でダメだと思ったのですが、どうやらそもそもCo-Host機能は2012年3月に中止とのこと。

Ustreamの使い方マニュアルを掲載しているサイトさんを参考にさせていただいたのですが、Co-Host機能の記載はそのままで難儀しました。公式でも情報が見つけづらく、代替案の提示も見つかりませんでした。とはいえ中継機能が完全に無くなったとは思えませんから、探しきれていないのでしょう。たぶん。

4:Web会議システムと監視映像システムの利用

調べる過程で見つけはしましたが、すぐに捨てた案がテレビ会議システムと監視映像システムの利用です。

Web会議に関しましては、以下の情報が紹介されているのを見つけました。

大掛かり過ぎます….。

続いて監視映像システムでPIPを実現し、音声はSkypeという案もありあましたが、Macで使えずしかも古い情報しかなかったので却下でした。

PIP実現のために

CamTwist
CamTwist

視点をかえて、上記を調べる過程で知ったPIPを実現するためのソフトを検討。結論から言うと代表的ソフトらしい以下の2点を利用すればPIPの実現が可能でした。

これらのソフトを使えば、PCに接続した複数台のカメラの映像を取り込み、一つの映像に合成することが可能です。つまり、配信サービスにのせる映像は合成後の映像1つと言うことです。レイアウトや大きさも選べて非常に便利。ただ、PCのスペックにもよるのでしょうが画像の劣化が酷い場合もあり、手放しで喜べる訳でもありませんでした。

ManyCamのAsk Toolbar

ManyCam
ManyCam

実はManyCamはMac版もあるのですが、使うのが嫌でCamTwistをつかいました。

理由は簡単で、どうにも不安定なインストール作業と、意地の悪いAsk Toolbarの抱き合わせインストールです。

まず、Ask ToolbarはManyCamのインストール時に同時インストールを勧められます。最初から同意にチェックが入っているので何も考えずに「OK」をするとやられます。実は複数のチェックを外さなければならないらしく、1つで安心もできません。加えて通常の手順でアンインストールができません。この辺りの詳細は「Ask Toolbar 削除」で調べていただけるといろいろ出てきます。

こういうのは嫌ですね…。

ManyCamとSkype

インストールが済んだ後、ManyCamでPIPを実現し、いざSkypeへとなったのですがSkypeでは画像が出ません。ManyCamは出ていますが、そもそもカメラの選択の部分で「ManyCam」がでないのです。

ネットで調べると、旧バージョンなら問題ないという情報をえましたが、旧バージョンのダウンロードはできなくなっていました。…見逃しでしょうか。

そこでさらに別の情報を仕入れ、下記の方法を試すとうまくいきました。

  • ManyCamを最新版にする(なぜか最初は最新版ではなかったようです..)
  • Adobe Flash Playerを最新版にする

どうやらManyCamのバージョンはAdobe Flash Playerのバージョンに依存するようです。これは後々問題になりそうで、仮にManyCamのバージョンアップが中止された場合、現時点ではAdobe Flash Playerのバージョンを今後は上げないという無茶な選択肢しか浮かびません。

結局Skype

PIPが実現できれば、とはWEBサービスの選択。

結局Skypeに戻りテストを行い、ようやく実現しました。

PIPがPC側で実現できたのですからでGoogleハングアウトも選択できたのですが、やはりユーザー制限が気になった次第です。

結び

動画配信は経験がなかったので、今回はかなり大変でした。一応形になりましたが、正解かどうかは正直微妙です。どうも寄せ集めの感じがして、より良い案がないとは思えませんので。

とはいえ、今回の過程でUstream BroadcasterやUstream ProducerやGoogleハングアウトを触ることができました。動画配信や放送を自分でする気はまったくありませんが、それだけになにもなければ今後も触ることはなかったでしょう。良い経験になったと思います。

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