WEB/SEO関連資料紹介_1

WEB/SEO関連資料紹介
WEB/SEO関連資料紹介

前ブログからの引き継ぎですが、同じタイトルだと問題なので「WEB/SEO関連文献紹介」ではなく「WEB/SEO関連資料紹介」に変更しました。

内容は相変わらずの文献ですが、文献以外の何かしらを見つけた場合にも資料であれば対応できますし、結果的に良いかなと。

なお、この類いの記事が続けられれば以前の楽天関連ページのように扉ページを専用で作ろうかと思います。そこまで数と質が揃えられればですが…。待っている方がいるかどうかわかりませんが、気長にお待ちいただければ幸いです。

前提

主にGeNiiで検索した内容を記事にしています。

凡例

以下に凡例を記載します。

  • 本文を読める文献は【本文】と記載
  • 本文データ無しや会員のみ閲覧可能は【抄録】と記載
  • 本文も抄録もなしは【書誌事項のみ】と記載

文献一覧

[Title] Tweet分析による群衆行動を用いた地域特徴抽出
[Authors] 李 龍/若宮 翔子/角谷 和俊
[Bibliographic] 情報処理学会論文誌. データベース 5(2), 36-52, 2012-06-29
[Readable] 抄録

「Twitterに投稿されているジオタグ付きTweetsを用いてモニタリングした群衆行動をベクトル化し,地域と群衆行動特徴によって構成した行列を分析することで、特徴的な行動パターンとそれに対応する都市を抽出する手法を提案する.」と抄録に書かれています。

Twitterに限りませんが、SNSには位置情報とともに記録されたデータが日常的に蓄積されています。Facebookのように自社媒体の広告機能としてこれらのデータを利用している所もありますが、完璧は望めなくともそれなりの精度で広告が発信できているのでしょう。場所がSNS上に限定されるとはいえ、これらのデータを用いれば人々の生活が浮き彫りになり、いろいろな視点からの実態が把握できるのかもしれません。


[Title] 複数のユーザアカウントを用いたソーシャルブックマークスパムの検出
[Authors] 坂倉 悠太/天笠 俊之/北川 博之
[Bibliographic] 情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告 2012-IFAT-107(3) 1-8 2012-07-25
[Readable] 抄録

「本稿では,閲覧者の増加や検索エンジン最適化のために多くのユーザアカウントを用いて対象 Web リソースをブックマークする “複数のユーザアカウントを用いた集中的ブックマーク (Intensive Bookmarking using Multiple Accounts, IBMA)” の検出手法を提案する.」と抄録に書かれています。

なかなかおもしろそうなテーマかと思います。中身が見られないので詳細は分かりませんが、ブックマークサービスが内部的に保有するデータではなく外部からのデータで選別が可能なら、いろいろと応用が利きそうです。例えば、SEO目的で付けまくる自演のブックマークなどの検出、とか?ちなみに、IBMAなる単語ははじめて知りました。用語ができているならば、認知度は思ったよりも高いのかもしれませんね。


[Title]強調表記を利用した手書きドキュメント検索スニペット生成
[Authors] 浅井 洋樹/山名 早人
[Bibliographic] 情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告 2012-IFAT-107(8) 1-7 2012-07-25
[Readable] 抄録

「本稿では,下線や囲い込みに代表される筆記者の強調表記を利用して,手書きドキュメントを要約することにより概要の把握が容易となる検索スニペットを提案する.」と抄録に書かれています。

CSSで色や下線を加えたりしますが、デザイン上の強調はまさに手描きですることと同一です。このブログでもその要素は少しは入れていますが、基本は視覚的に差別化すること。strongやbタグなどの強調目的のタグSEO目的で使いすぎたためいまでこそgoogleには意味がないかもしれませんが…。本来強調箇所は内容把握のための要素として重要なはずですから、スパムを考慮しないでいい環境であれば有益な仕組みといえます。


[Title]Web検索と知識構造の変化:検索前後の連想語数の変化から見えるもの
[Authors] 戸嶋 まゆみ
[Bibliographic] 情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告 2012-IFAT-107(5), 1-6, 2012-07-25
[Readable] 抄録

「本研究は、デジタルネイティブ世代の大学生が、知識の習得を行う際に Web 検索を行うことを明示的に示唆されることで、知識構造にどのような変化が生じたかということを検討したものである.」と抄録に書かれています。

今の大学生であれば、デジタルネイティブという言葉があてはまるのですね。彼らは辞書や事典を繰るのではなくのではなく、検索BOXにキーワードをいれてリンクを辿るほうが自然なのかもしれません。そんな世代がどういう行動をとるのかには興味があります。大学という教育機関では全てがデジタルとはいかないでしょうから、この環境を通過する前後でどういう変化があるのか…。日常的にWEBに接する姿勢が垣間見えるかもしれません。


[Title]閲覧Webページからの第1検索キーワード抽出に基づく検索支援
[Authors] 渡辺 奈夕子/岡本 昌之/菊池 匡晃/飯田 貴之/佐々木 健太/堀内 健介/山崎 智弘/大村寿美/服部 正典
[Bibliographic] 情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告 2012-IFAT-107(5), 1-6, 2012-07-25
[Readable] 抄録

「本論文では,タッチ操作のような簡単な操作によりユーザが現在閲覧中のWebページと関連する情報を検索することを支援する,第1検索キーワード提示手法を提案する.」と抄録に書かれています。

スマートフォンなどのモバイル機器にはハードウェアキーボードがついて以内ものが多く、文字入力が困難(かどうかは慣れの問題も大きいかもしれませんが)という状態を土台としているようです。手法として本文抽出も上げれているのでその辺りも気になります。が、もう一点気になる事が。著者の方々は全て東芝の写真さんですね。研究開発センターとデジタルプロダクツ&サービス社というところのようですが。この研究は開発に直接活かされるのかもしれません。いつになるかはわかりませんが。


[Title]色情報を用いた類似画像の検索技術に関する研究
[Authors] 範 雋偉/西原 功/中野 慎夫
[Bibliographic] 情報処理学会研究報告. [オーディオビジュアル複合情報処理] 2012-AVM-77(10), 1-4, 2012-07-12
[Readable] 抄録

「現在インターネット上に膨大な画像情報があり、検索者が欲しい画像を素早く入手することは困難である。本研究では、全ての画像を 13 色の基本色に減色し、その色割合を計算する。」と抄録に書かれています。

なるほど。減色して情報を整理した上で検索の対象にするわけですね。どうやら速度と精度で効果があったようです。しかしこうして減色する過程を経るならば、色を細かく検討するデザインの差別化は難しそうです。といっても検索上は、というだけですが。
んが。


[Title]地域情報の発見を支援する時空間マップ型Web検索技術 (特集 検索サービス)
[Authors] 小池 義昌/片渕 典史/小長井 俊介 [他]
[Bibliographic] NTT技術ジャーナル 24(5), 24-28, 2012-05
[Readable] 書誌事項のみ

[Title]検索精度向上のためのシステムと運用方法 (特集 検索サービス)
[Authors] 富田 準二
[Bibliographic] NTT技術ジャーナル 24(5), 20-23, 2012-05
[Readable] 書誌事項のみ

[Title]商用サービス向け大規模分散検索エンジンの開発と運用 (特集 検索サービス)
[Authors] 中村 昌志
[Bibliographic] NTT技術ジャーナル 24(5), 16-19, 2012-05
[Readable] 書誌事項のみ

[Title]Web検索を支える大規模分散システムの安定運用とその課題 (特集 検索サービス)
[Authors] 竹野 浩/三浦 史光
[Bibliographic] NTT技術ジャーナル 24(5), 11-15, 2012-05
[Readable] 書誌事項のみ

[Title]検索サービスの高度化に向けたNTTレゾナントの取り組み (特集 検索サービス)
[Authors] 八木 貴史/小澤 英昭
[Bibliographic] NTT技術ジャーナル 24(5), 8-10, 2012-05
[Readable] 書誌事項のみ

いずれもタイトルだけです。抄録もないので中身がわかりません。しかし、検索サービスの特集を組まれたようで気になるテーマが見られまして、とりあえず引用してみました。タイトルから既にNTTと入ってますし明らかに一般向けではないので、その道に詳しい方でないと恐らく理解できない内容かと思います。専門紙の専門紙たる由縁は、つまるところその専門性にあるわけで簡単な用語解説や素人に分かるレベルの内容などないでしょうから。


[Title]ウェブ検索サービスにおけるユーザが感じる推薦情報品質とITリテラシーとの関係 (コミュニケーションクオリティ)
[Authors] 藤田 尚樹/片渕 典史/片岡
[Bibliographic] 電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 112(10), 71-76, 2012-04-19
[Readable] 書誌事項のみ

本文は読めませんが、気になる内容です。SNSはもちろんブログでも「推薦」という行為は重要なキーワード度ですが、そこにITリテラシーなるものが絡むと更に興味深いのではないでしょうか?推薦の動機付けとしてインフルエンサーの影響は大きいと言えますが、なにも一般の人の情報は推薦されないというわけではありません。また、一般の人というのはITリテラエシーがそれぞれに違いますがある程度のグループは形成できるでしょう。合わせて考えると、ITリテラシーは低いけれど人数が非常に大きいグループがどのような情報を推薦するのか、という情報が得られるかもしれません。うまく使えばピンポイントにクチコミを増やす事ができるのかも…?
紙たる由縁は、つまるところその専門性にあるわけで簡単な用語解説などないでしょうから。


[Title]調査担当者の自己研鑽(<特集>特許情報教育)
[Authors] 長澤 洋
[Bibliographic] 情報の科学と技術 62(4), 171-176, 2012-04-01
[Readable] 抄録

「本稿では自己研鑽にあたりどのようなところに自己研鑽のモチベーションを求めていくか,またどのような場でさまざまな研鑽を積むことができ,また強いモチベーションを得ることができるのか。自分の経験を踏まえながら紹介したい。」と抄録に書かれています。
この記事の最後は他とは毛色の違う論文で。趣旨は検索を仕事の一部とする方の自己研鑽についてです。WEBで仕事をしていれば誰しも検索技術は身に付くものですが、専門となると簡単ではありません。特に、調査結果でお金を頂くしごとであればなおのこと。こういった内容が読めるのは貴重な機会と言えるかもしれませんね。

結び

Older!につづいて、といいますか今後はこちらで継続して資料紹介を行っていこうと思います。

今回は本文が見れないものばかりですし、あまり実りは無いかもしれません。この辺りが不人気企画たる由縁とも言えますが…。そのそもこのシリーズは「文献も読もうよ」という意図の元に書いています。全文を紹介することが目的ではなくて、公立国会図書館なり都道府県立図書館なりで資料を探す切っ掛けになれば。と、いったところです。

もちろんPDFで全文閲覧可能な方が便利ではあるんですが、個人的にはブラウジング(棚を実際に見て資料を探す)を重視していますのでその楽しみや有効性を感じていただければ嬉しいです。

蛇足

Bloggerからこちらにシリーズを移転した際に体裁に悩んだのですが、[Bibliographic]だの[Readable]だのという英単語を意図的に使ってみました。

理由は、それに続く日本語に目がいきやすくするため。英語が読める読めないは関係ありません。読めなくともタイトルや人名の部分だと分かりますし、雑誌名も何となく分かるでしょう。読めた場合でも言語の違いは明白なので、何かしらの引っかかりになるかと考えました。

この部分を日本語にするとどうしても1行の長さに目がいき読む気が失せそうで…。意図道理の効果を感じていただければよいのですが、批判が多ければ変えようと思います。実験実験、という感じで。

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