Shopifyのカートパーマリンク活用サンプル:メモ

窓辺

意外とできることが多そうなものの、今まで見つけられていなかった該当ドキュメント見つけられたのでメモとして。
内容的にはほぼドキュメントのままなので、後述するドキュメントを直接読むことをお勧めします。

実現したいこと

  • Shopifyのカートパーマリンクに情報を追加して活用したい

カートパーマリンク

ヘルプに詳細があるため以下参照ください。基本的な事例も記載されています。

簡単な説明としては「クリックすると特定商品が入った状態のチェックアウト画面に移動できるリンク」になります。
名称からカートに移動できそうなものですが、移動先はチェックアウト画面です。

サンプル

上記を直接読んだ方が早いのですが以下に多少の説明を交えて引用します。

商品と数量を設定する

基本形としてバリエーションのIDと数量を記載します。


http://{shop}.myshopify.com/cart/#{variant_id}:#{quantity}(,...)

複数の場合はカンマで繋いで記載できます。上限は確認していませんが、URLとして使用可能な文字数までは追加できるかもしれません。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1

チェックアウトの情報を入力した状態にする

リンク内にメールアドレスや名前、住所などを含ませることで、チェックアウトに移動した時点でそれらが入力された状態にできます。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?checkout[email]=example@example.com&checkout[shipping_address][city]=thisismyhometown

Shopifyと別システムを関連づける場合、購入ボタンを使うことが多いと思いますが、チェックアウトリンクを使う方が適している可能性もあります。

ただし、住所関連は適切な項目を揃えないと登録されないようなので、設定する場合は事前に確認することをお勧めします。

販売チャンネルと紐づける

運用経験がないので具体的な用途があまり思い浮かばないのですが、売り上げレポートに表示させることもできる販売チャンネル情報を付与できます。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?access_token=#{access_token}

割引を適用する

ディスカウントコードを追加することで、該当の割引適用状態のチェックアウトに移動できます。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?discount={discount_code}

カンマで繋ぐことで複数の割引を設定可能ですが、全ての割引を複数適用できたかな微妙なので、事前テストが必須だと思います。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?discount={discount_code},{discount_code2}

販促メールに割引クーポンをつけるだけではなく、割引適用後のカートパーマリンクを記載すると効果があるかもしれません。

トラッキング情報を追加する

cart attributesnoteへ情報を追加することも可能です。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?note=came-from-newsletter-2022-01-01

http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?attributes[from]=came-from-newsletter-2022-01-01&attributes[example]=example-value

http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?ref=came-from-newsletter-2022-01-01

refに関しては試せていませんが、アフィリエイトなどに関連する紹介コードとして表示させることができるようです。

カートに移動する

チェックアウトではなくカートページに移動することもできます。


http://{shop}.myshopify.com/cart/70881412:1,70881382:1?storefront=true

チェックアウトに直接移動されると都合が悪い場合は、カートページへの移動で対応できるかもしれません。

結び

色々とできることが多く、運用に絡めると利用価値が高いように思います。

難点を言えば、リンクが一人歩きすることになる点が気になります。

リンクとして作成してしまえばメンテナンスができないので、ユーザーが長期間同じチェックアウトリンクを利用する場合に廃盤商品へのリンクを提供し続ける事態に陥るかもしれません。
SNSなどに記載すればリンク自体が外部に出回ることになり同様の問題が発生します。

上記は可能性の話ではありますが、廃盤商品を削除せず別商品へ誘導する動線を作るなど、対策を検討しておいた方が安全かもしれません。

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