2025年8月28日以降のShopifyの追加スクリプトに関して:メモ

窓辺

2024.5に当記事を公開→2024.9に状況が変わり内容変更→2025.2にさらに状況が変わり内容変更、という経緯を辿っていますが追加スクリプトに関する情報を記載しています。
以前の内容は記事末尾で確認可能なので、当時の情報を確認したい方はそちらをご覧ください。

2025.2時点でのまとめ

[追記:2025.2.19]

以前のこともあるので基本的には各自サポートに確認することをお勧めしますが、追加スクリプトの期限と状態に関してサポートに確認したところ以下の情報源を提示されましたので記載します。

Starting February 1, 2025, apps will no longer be able to create ScriptTags on any merchants’ Thank You or Order Status pages. This is to prevent additional merchants from being blocked or adding work to their future upgrade. Existing ScriptTags will continue to work until August 28, 2025 for Plus shops and until a later date to be announced for non-Plus.

上記に基づき以下であるとの回答をサポートから得ました。

  • 「追加スクリプト」とドキュメント内の「ScriptTags」は同一のものを指している
  • 全プランで、2025年2月1日以降は追加スクリプトのコード入力/編集ができなくなる
  • Plusプランストアの追加スクリプト廃止は、2025年8月28日
  • 非Plusプランストアの追加スクリプト廃止は、後日公開するが2025年8月28日以降になる予定

上記踏まえて以下のようになる模様です。

2025年2月1日以降の非Plusプランストア

  • アプリは追加スクリプトを利用できなくなる(=追加スクリプトを使用するアプリが動作しなくなる?)
  • マーチャントは追加スクリプトにコードの追加/編集ができなくなるが動作し続ける。閲覧は可能。

2025年8月28日以降の非Plusプランストア

  • 追加スクリプトは使用できなくなる

追加スクリプトの代替案

  • GA4のみの場合は、アプリ「Drive sales with the Google & YouTube app on Shopify」を使用する(Googleアナリティクス4の設定 · Shopify ヘルプセンターに詳細あり)
  • GTM+GA4の場合は、GTM用アプリ使用か、独自にカスタムピクセルを用いて対応
  • アフィリエイトなどのASPの場合は、独自にカスタムピクセルを用いて対応
    アプリで対応できる可能性もあるが、おそらく一部の海外ASPに限られる可能性が高い(日本のASP次第?)
  • サンクスページ内のDOM操作(JSによるリンク先や文言変更)の場合は、現時点では代替案なし
  • 計測やコンバージョンなどのデータ送信用途以外の場合は、アプリを探すか自作して対応

把握している限りでは上記のいずれかになると思われます。
アプリを使えば楽に設定できますが用意された対象しか計測できないと思われ、アプリを使わない場合はカスタムピクセル作成が結構大変だと思います。

ただしカスタムピクセルの仕様上できないことはあると思いますので、その場合は諦めるか、Shopifyに要望を出すぐらいしかないと思われます。

カスタムピクセル+GTM+GA4(eコマース)

[追記:2025.2.18]

カスタムピクセル+GTM+GA4(eコマース)を試作し、不完全ながらもどうにか計測できる目処がついたので上記の有料noteにて公開しています。

「正しい情報が見つからない」「効果のない情報を手がかりにしている」「何かを変更した結果をGA4で確認するためには1日程度待つ必要がある(反映が遅い)」などの理由で、取り組み始めてから2ヶ月以上かかりました。

導入にコストをかけたくない方はアプリでの実装をお勧めします。
独自に導入すると、カスタムピクセル、GTM、GA4(eコマース)のそれぞれでアップデートがあった際に、必要に応じて自力で対応しなければならない可能性があります。

以前の記事内容

以前の記事内容を以下から確認できます。

以前の記事内容を見る

勘違いしていた部分もありサポートに質問して回答を得たのでメモとして。
当記事の内容は記事公開時点に調べた情報に基づいています。
Shopify側が方針や仕様を変更する可能性は常にありますので、読まれる方はこの点留意ください。

2024.9時点でのまとめ

以下は2024.9にShopifyサポートに質問して得た回答に基づきます。

  • Plus以外のプランでも追加スクリプトは非推奨
  • スケジュールは決まっていないが、追加スクリプトの廃止は確定している模様
  • チェックアウトをアップグレードすると追加スクリプトは使えなくなる
  • アップグレード前に元に戻すこともできるが、一時的な救済措置の模様

後述しますがShopifyサポートの回答は信頼性に疑問が残る点に留意ください。
5月と9月で回答内容が違ったように、9月以降にまたひっくり返される可能性があります。

補足

2024.5にShopifyサポートに確認した際には「追加スクリプトは廃止されず使い続けられる」という回答を得ていました。
その上での「追加スクリプト廃止」という現状です。
Shopifyサポートに対し「なぜ5月時点で使い続けられると回答したのか」と質問したところ以下のような回答を得ました。

  • 5月時点で廃止する予定はあった
  • 廃止のスケジュールはまだ未定で、それまでは使い続けられる

スケジュール確定前の段階での返答が困難である点は理解しますが、2024.5時点でPlusプランでは廃止が確定しており、Plus以外で廃止される可能性に触れずに「使い続けられる」と回答したことは理解に苦しみます。
しかも念入りに確認した上での回答が「使い続けられる」だったので尚更です。

ここまでを踏まえ、Shopifyサポートへの事前確認時には注意が必要というのが個人的認識になりました。
「公式サポート=信頼できる」という状況ではありませんでしたので。

関連情報

2024.9現在、ストア管理画面内の「設定>チェックアウト」の最上部に作られた「設定」の閉じた部分には以下のような記載があります。
おそらくこの記述は追加スクリプトを使用していないストアには表示されていないと思われます。

サンキューページと注文状況ページをアップグレードする

これらのページでは、追加のスクリプトの廃止された機能が使用されています。アップグレードするには、これらのページの現在のカスタマイズを確認し、保持したいカスタマイズを再作成してください。ページを公開してアップグレードを完了します。

また「注文状況ページの追加スクリプト」の箇所に以下の注記が表示されます。

追加のスクリプトは非推奨です。追加のスクリプトをお客様イベントのピクセルとエディタ内のアプリブロックに置き換えてください。

加えて以下のようなヘルプページも作成されていました(当記事公開時にはなかったと思うのですが。)

[追記:2025.2.19]
上記ページがリンク切れになっており、調査したところおそらく以下が新ページかと思いますが、タイトルに「Plus」と追加されているので確証はありません。

補足

  • 追加スクリプトを使用していないストアは、自動でアップグレードされているはず(おそらく)
  • 追加スクリプトを使用しているストアは、アップグレードを行うように注記やボタンなどが表示される
  • アップグレード後でも、「設定>チェックアウト」の画面下部にある戻すボタンでアップグレード前の状態に戻せる
    (追加スクリプトに入力した内容もそのまま復元される模様)
  • ページのカスタマイズにはアプリが必須
  • アップグレード後に追加スクリプトと同等の機能は存在しないため、アプリで対応するしかない
    (サポートからの回答で 39EditorThankly Thank You Page Tool はHTMLが入力可能な欄があり、JSを書いてページ内要素を操作できる可能性がある模様/orderオブジェクトなどにアクセスできるかは不明)

39Editorのトライアルで確認したところ、scriptタグとコードを書けるものの動作しませんでした。
コンソールにエラーは出力されずアプリとShopifyシステムのどちらが理由かは不明です。

Thankly Thank You Page Toolはトライアルはあるもののクレジットカードの設定が必要なようで、動作確認できるところまで進まず追加スクリプトの代替案になるかは不明です。

前提

2024年8月13日以降、checkout.liquidは、情報ページ、配送ページ、決済ページで無効になり、非対応となります。

2025年8月28日以降、checkout.liquidは、サンキューページと注文状況ページで無効になり、非対応となります。これにより、購入後ページおよび注文状況ページでスクリプトタグのあるアプリや追加スクリプトを使用することもできなくなります。Shopifyスクリプトは、この日付まではチェックアウト拡張機能とともに引き続き利用できます。

Shopify Plusマーチャントは、チェックアウト拡張機能を使用して、チェックアウトページ、サンキューページ、注文状況ページ、お客様アカウントページをカスタマイズできるようになりました。

上記のような記載があり、Shopify Plusプラン以外でも追加スクリプトが廃止され使用できなくなるのではと気になっていました。

サポートからの回答

要点としては以下になります。

  • 前出ヘルプ内の記述はPlusプランのストアにのみ影響があるので、Plus以外のストアには影響はない
  • 「管理画面の設定 > チェックアウト > 注文状況ページ > 追加スクリプト」は引き続き利用可能

引用部分だけ見ていると「全プランで追加スクリプトが使えなくなるが、Plusには代替手段が用意されている」ように読めてしまうかもしれませんが、該当のページはそもそもShopify Plusのみを対象としたページであり、ここを前提に読む必要があるようです。

とはいえヘルプではPlusとそれ以外の差がわかりにくい印象があり混乱しやすいなとは思います。
実際私自身がサポートに質問するまで明確な答えがわかりませんでした。

結び

Plus以外なら気にせずともよく、Plusの場合は状況次第(=現時点でcheckout.liquidを編集している場合)、という認識でよいのではと思います。

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