Shopifyのドキュメントを調べても明確な記載がなく、Sidekickに質問しても得るものがなかったのでShopifyサポートに確認したことをメモとして。
主題
- Shopifyで価格入力を行う時、税込と税抜のどちらで入力することがShopifyの推奨なのかを知りたい
2021年4月1日から日本では税込表示(=総額表示)が義務化され、その際にはShopifyのブログ記事かどこかで「商品価格は税込で入力すること」というアナウンスがあったように思いますが、今調べると該当情報が見つからず。
2026年現在では、税抜と税込みのどちらでも設定できるようになっています。
ここで気になるのは、税込と税抜のどちらで商品価格を入力することがShopifyの推奨なのかという点です。
Shopifyのシステムのほか、アプリなどを含めて考えるとできるだけ公式が推奨する方法を導入したいためです。
Shopifyサポートの回答
2026年1月現在の回答を以下に引用します。
Shopifyでは、日本のストア向けに「税込価格」での商品価格入力を推奨しています。
これは先のご案内の通り、日本の法律により、消費者向けの価格表示が総額表示(税込価格)で義務化されているためです。
この設定が正しく行われていれば、入力した金額=お客様がストアで確認し、決済時に支払う最終金額になります。
上記回答の根拠として以下が提示されました。
日本で販売を行う場合、マーチャントは税込価格を使用する必要があります。
「税込価格を使用するか否か」ではなく「税込価格を使用するための方法として推奨する根拠」を知りたかったので、上記は微妙にずれているようには感じています。
ともかくここまでのShopifyサポートからの内容に基づきますと以下のような結論となります。
- 商品価格は税込での入力が推奨されている
税込と税抜の設定
手順
- 管理画面から、[設定] > [税金と関税] に移動します。
- [商品価格と配送料に売上税を含める] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- 任意:お客様の現地の税率を使用するには、以下の手順を実行します。
- 管理画面から、[設定] > [Markets] に移動します。
- [その他のマーケット] セクションで、[各種設定] をクリックします。
- [お客様の国に基づいて税金を含めるか除外する] を選択します。
- [保存] をクリックします。
Googleの検索などでは項目名が「商品価格と配送料には売上税が含まれている」と書かれたページが見つかりますが、現在では「商品価格と配送料に売上税を含める」という項目名になっています。
項目名はどうであれ以下のようになります。
- 「商品価格と配送料に売上税を含める」を有効化することで、商品価格の税込入力が正常に処理される
- 「商品価格と配送料に売上税を含める」を無効化することで、商品価格の税抜入力が正常に処理される
なお「商品価格と配送料に売上税を含める」設定は「設定」内の下部にある「グローバル設定」のセクションに存在します。
初期状態
新しいマーチャントの場合、商品価格はデフォルトで税込になっています。
上記のように記載されていますが、最近作成した開発ストアでは「商品価格と配送料に売上税を含める」にチェックが入っていませんでした。
ただ作成時に言語を英語にしていたかもしれず、明確には確認できていません。
もしもチェックアウトの状態が意図しない状態(次項に記載)になっている場合、グローバル設定内の売上税部分を確認することをお勧めします。
税込と税抜の違い
全てを確認できているわけではありませんが、アプリを除外する前提で最も大きな違いは、チェックアウトで発生する以下の変化だと思います。
- 税込価格を入力した場合
-
- 請求額は入力した商品の合計額となる
- 「合計」の下に「¥◯◯の税金を含む」と表示される
- 税抜価格を入力した場合
-
- 請求額は入力した商品の合計額に税を加えた額となる
- 「送料」と「合計」の間に「推定税額」と金額が表示される
推定税額」という馴染みのない文言が表示されるとユーザーが不安を感じる可能性があるため、この点からも商品価格は税込入力の方が良いと思われます。
入力価格と設定が異なる場合
仮に以下の状態にしてしまうと請求金額が正当な額とは異なる結果となるため、必ず入力額と設定を揃える必要があります。
- 税込価格を入力し、「商品価格と配送料に売上税を含める」にチェックを入れない
- 税抜価格を入力し、「商品価格と配送料に売上税を含める」にチェックを入れる
「設定>税金と関税」の「マーケット>税および関税」
調査したころ以下のように考えられます。
- ストア全体に対して「設定>税金と関税」の設定が反映される
- 特定のマーケットに「税および関税」を追加した場合、「設定>税金と関税」の設定を上書きして、マーケット専用の設定を反映できる
記録として以下を記載します。
なお、スクリーンショットは左側が商品詳細ページで、右側がチェックアウトページを表示させた状態となります。
調査結果を見る
- パターン1

| 設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める | ON |
|---|---|
| マーケット>税および関税 | 未設定 |
おそらく基本的な構成であり、表示価格は税抜込みで、「合計」の下に「税金を含む」という一文が入りますが、商品価格と合計価格は同じ額となります。
- パターン2
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税 未設定 表示価格は税抜抜きで、チェックアウト時に「推定税額」が記載され、合計額が税込額で表示されます。
マーケットの「税金の表示」との併用
調査結果を見る
- パターン3
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税>税金の表示 「動的な税金表示」 マーケットの税および関税を設定してない状態と同様に見えますが、動的なので環境により変化があると思います。
- パターン4
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税>税金の表示 「動的な税金表示」 「商品価格と配送料に売上税を含める」をOFFにしていますが、税込価格で表示されています。
加えて、「推定税額」ではなく「税金を含む」の一文が追加されています。
- パターン5
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税>税金の表示 「算入として表示する」 「算入」のため、マーケットの税および関税を設定してない「商品価格と配送料に売上税を含める」がONの状態と同様に見えます。
- パターン6
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税>税金の表示 「算入として表示する」 「商品価格と配送料に売上税を含める」はOFFですが、「算入」のためかマーケットの税および関税を設定してない「商品価格と配送料に売上税を含める」がONの状態と同様に見えます。
- パターン7
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税>税金の表示 「項目として表示する」 「推定税額」が記載され、「商品価格と配送料に売上税を含める」がONにもかかわらず、合計に対して「推定税額」が追加されています。
- パターン8
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税>税金の表示 「項目として表示する」 「項目」として表示するため、マーケットの税および関税を設定してない「商品価格と配送料に売上税を含める」がOFFの状態と同様に見えます。
軽減税率適用時
上記等で説明されていますが、コレクションを用いて税率を変更する方法により、一部商品の軽減税率対応が可能です。
調査結果を見る
- パターン1
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税 未設定 軽減税率用コレクション 対象 税込1,000円にかかっている8%の税額は74円なので(小数点以は四捨五入)、合計1,000円は意図通りです。
- パターン2
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税 未設定 軽減税率用コレクション 対象 税抜1,000円にかかる8%の税額は80円なので、合計1080円は意図通りです。
マーケットの「税金の表示」との併用
調べたところ、2026.7現在では以下の組み合わせで、チェックアウトで表示される税込合計額と8%税額に問題が発生しているように思います。
- 「商品価格と配送料に売上税を含める」: OFF
- 「税金の表示」: 「動的な税金表示」か「項目として表示する」
- 軽減税率用コレクションの対象商品
上記組み合わせて以下の状態になります。
- 合計額は10%税込価格だが、8%計算と思われる税額が表示される
以下にテストした結果を記載します。
調査結果を見る
- パターン3
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税>税金の表示 「動的な税金表示」 軽減税率用コレクション 対象 税込1,000円にかかっている8%の税額は74円なので、合計1,000円は意図通りです。
- パターン4 (問題あり)
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税>税金の表示 「動的な税金表示」 軽減税率用コレクション 対象 マーケットの設定により商品価格は1,100円の表示であり、合計金額も1,100円となっており、10%税込価格の表示になっています。
加えて8%で81円の場合、税抜が1012.5円で、税込が1093.5円となり、税抜想定の入力価格1,000円とは合致しません。
そこでShopifyの小数点以下は四捨五入の仕様を踏まえて80円として考えると、税抜き価格の1,000円にかかる8%税額と合致しますので、一応根拠の推測はできそうではあります。
しかしながらどちらにせよ、1,000円で入力した商品が8%税率で1,100円の請求となるのは問題ある状態に思えます。
- パターン5
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税>税金の表示 「算入として表示する」 軽減税率用コレクション 対象 「算入」のため、税込1,000円にかかっている8%の税額は74円なので、合計1,000円は意図通りです。
- パターン6
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OF マーケット>税および関税>税金の表示 「算入として表示する」 軽減税率用コレクション 対象 「算入」のため、税込1,000円にかかっている8%の税額は74円なので、合計1,000円は意図通りです。
- パターン7
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める ON マーケット>税および関税>税金の表示 「項目として表示する」 軽減税率用コレクション 対象 税込1,000円にかかっている8%の税額は74円なので、合計1,000円は意図通りです。
- パターン8 (問題あり)
-
設定>税金と関税>商品価格と配送料に売上税を含める OFF マーケット>税および関税>税金の表示 「項目として表示する」 軽減税率用コレクション 対象 「動的な税金表示」を選択した際と同様の問題ある状態となっています。
結び
感覚的な話になりますが、越境ECサービスであるなら通貨変換を考えると税抜価格を入力した方が良いのではと思うのですが、実際には税込価格での入力が推奨となります。
設定次第ではありますが、チェックアウトでの「推定税額」はわかりやすい判断材料なので、「推定税額」が表示された場合は税関連の設定を確認することをお勧めします。
2人がこの記事を評価
役に立ったよという方は上の「記事を評価する」ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです。
連投防止のためにCookie使用。SNSへの投稿など他サービスとの連動は一切ありません。



