リンクの表示と内容

リンクの表示と内容
リンクの表示と内容

スマートフォンなどの画面が小さなデバイスに合わせて考えると、表示内容にはいろいろと制限がつきます。

単純にスペースの問題であったり、操作性の問題であったり。

本来は、問題に対する解答を得るためにユーザー調査を行わないとならないと思いますが、そのような機会は今後もほぼないので、わずかな根拠と仮説に基づいて考えている状態です。

そんな状態ではありますが、今回はリンクのアンカーテキストに付いて少々。

なお、SEOに関する内容ではありませんのでご了承くださいませ。

リンクを表示することの意味

Webサイトにリンクを表示することには、複数の意味があると考えています。

最も明快で強力な意味は、リンクをユーザーに利用させることで意図したページに推移させることです。Webサイトにとってリンクはページ間の移動手段であり、リンクがなければ孤立したページの寄せ集めに過ぎなくなります。

リンクを表示するということは移動手段の確保することであり、ユーザーに利用してもらうことを期待しています。

では、利用されないリンクを表示することに意味はあるのでしょうか?

表示されていること自体に意味がある

多くの場合、利用されないリンクにも意味はあります。その役割は、サイトの別ページの存在を具体的に示すことです。

例えば、サイトの上部に設置されるグローバルナビゲーションは単にページを推移するためのものではなく、サイトの概要を伝えるものです。

これは制作側が期待しているだけではありません。ユーザーも同様に期待していると思われます。

日頃のネットサーフィンで無意識に学習した結果、概要を伝える機能を期待されていると考えられるからです。グローバルナビゲーションに関していえば、「あるべきところにあるべきものがある」という認識は、ユーザーとの共通の認識になっている可能性は高いでしょう。

つまり、利用されないリンクは必ずしも不要とはいえません。

表示しないことの意味

表示しないリンクはユーザーにどう認識されるのか?

当たり前の話ですが、見えないのですから認識されません。単純ながら重要な点で、リンクが認識されないということはその先のページも認識されず、更にその先に存在できたかもしれないページも認識されません。

サイト内のページ数が少なく全ページに一覧を表示できるなら別ですが、100や200のページ数ですら一覧表示は困難です。つまり、特定のページを見てもそのサイト内に存在する全ページをユーザーに認識させることはできず、何らかの基準によって取捨選択する必要があります。

1つのリンクの表示の有無は、複数のページに大きな影響があるといえます。

表示するリンクの内容

小さな画面で表示されることを考えた際には、文字数の削減が重要です。そのため、記号やアイコンやmenuというボタンにしてユーザーのアクションで表示させる方法が検討に挙ります。

しかし、リンクの内容が抽象的すぎる場合はユーザーが関心を持たないことが懸念されます。「menuとだけ書かれたリンク」と「そのページに関連した記事タイトルのリンク」を想像するとわかりやすいかと思います。

ユーザーの関心を強く惹けない抽象的なリンクは、「表示されていないリンク」に近い認識になってしまうでしょう。

スペースの圧縮は重要ですが、抽象的なリンクでは導線の役割を果たせない可能性もあります。スペースやレイアウトの問題と折り合いをつけつつも、できるだけ具体的な内容のリンクを用いるのがベターかもしれません。

結び

あまり中身のない内容となってしまいましたが、一応簡単な実験はしていて、スマートフォンにおける固定ナビの場合は以下の仮説を立てることはできました。

  • menuボタンは押されない
  • 具体的に内容を表すリンクは押される

ただ、どうも計測が上手くいっていないようで、大小の違いはわかっても具体的な数字がまったく信頼出来ませんでした。例えばGoogle Analyticsでmobile Safariだと、onClickは1/4〜1/2程度しか拾えず、onTouchStartは3倍以上の数を計測しているようでした。

数値さえもうすこし正確に計測できれば一例にできたのですが、そうもいかず。また時間ができた時に試してみたいと思います。

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