WEBサイトの本文に関する一考察

本文の役割の一考察。
本文の役割の一考察。

WEBサイトで重要な要素は画像とテキスト。この2種類で主に内容を表現する訳ですが。

一般的な認識として本文が重要と言われているいるはずですが、実際には見出しの重要性が語られるぐらいのイメージです。もちろん見出しは重要なのですが、見出し以外の本文の扱いや位置付けはどういったものかという点も重要ではないかと。

最近はこの件について思う所があり、サイト構築の際に一般的(だと思うのですが)いわれる事柄から視点を変えてみることにしました。いろいろとリスクはありそうですが、結果的として目的達成に寄与すると考えています。

とはいえ結果はまだ出ていないので「効果がある」とかそういう事ではありません。予めご了承ください。

一般的な本文の扱い

最初に、一般的だと思われる本文の扱いを考えてみます。なおブログではなく一般的なサイトについてです。ブログとその他では本文の意義がかなり違うと思うので。
一般的なサイトでも状況や属性や目的により色々なので一概には言えないのですが、概ねこんな感じというあたりで。

  • 「文章は簡潔に」
  • 「文字数は抑える」
  • 「一目で要点が分かるように」
  • 「冒頭で結論を提示する」
  • 「見出しで惹き付けてできるかぎり本文を読ませる」

大体こんな感じでしょうか?基本的には効率的でコンパクト。見出しの力でそのページの内容をできるだけユーザーに見せる。という方向だと思います。
全ては本文をなんとかして最初から最後まで読んでもらうためでしょうし、少なくとも見出しに付随する部分の一方固まりはすべて見てもらいたいという意図のはず。

ページが縦に長〜くなるほどの文章量は御法度ですし、可能なら出来る限りテキストをスリムにするべきとも感じられます。
ともかく本文を読んでもらわないといけませんので。

疑問:本文を全文読ませる必要はあるのか?

前述のような作り方が一般的な場合、どうにも本文で差別化ができないなと感じる事があります。競合と同じ土俵で無理に戦っていると言いますか、セオリー以外がダメという足枷手枷があると言いますか。
また、全文を何とか読ませなければという過剰な意気込みも感じます。
で、

「セオリー通りでなければ効果がないのか?」

と考えた次第です。
もっと言えば、

「本文を全文読ませる必要はあるのか?」

という疑問です。
そこで、今回これらに捕われない形でサイトを構築しました。

本文は全て読まれるべきか?

以前から言われている事ですが、ユーザーはページを斜め読みします。いきなりそのページの頭から全文を読むなんて事はまずないでしょう。我が身に置換えてもこれは明確に感じられるはず。

だからこそ、魅力的でセンセーショナルな見出しを付けてその下の本文を読ませようとする訳です。しかし、見出しで惹き付けたその部分の文章は全文読まれるのでしょうか?

個人的な感想としては、あまり読まれないと考えます。
斜め読みする字間や分量が増える程度でしょう。ミステリ好きがトリックを解くために本文をつぶさに読むように、とはいかないはず。

さて、ここからが問題。そもそも本文を全て読ませる必要があるのでしょうか?
個人的結論は、

「本文を全て読ませる必要は無い。」

です。

目的が達成できればOK

本文の重要な役割は、本文にてユーザーに何かしらの情報を伝えることです。
全文を読ませることは目的ではありません。前段の斜め読みがただしけらば、全文を読ませることへの過剰な期待は過剰な演出につながり、結果としてリスクになるともいえます。

単純に言えば、本文を斜め読みして内容が伝われば目的達成。
文章が長かろうが短かろうが関係はありません。

斜め読みの際に視線に引っかかって欲しい適切なポイントに、画像や色彩・余白などでアクセントを配置できれば事足ります。
全文を読まずとも目的達成が可能ですから。

女性がターゲットの場合は画像の方が重要

アクセントとしての画像ですが、大抵の場合において本文以上に本文の役割を担ってくれます。インフォグラフまではいかなくとも、効果的に作られた画像はページの目的を十分に達成してくれるでしょう。

特に、女性は文字が多いと良い印象を持たない事も多いようで、サイトのターゲットによっては画像の重要性がさらに増すはず。

説明用の画像を装飾と見なして軽い作りにすると、ページに含まれる情報量やその重要性も軽んじられるリスクが高まります。本文がなくとも成り立つレベルの画像を作成することを検討したほうが良いかもしれません。
それこそ、単文である見出しでその部分の本文を説明しようとする姿勢と同等のものが必要になるでしょう。

膨大な文章量でもOK

「本文の斜め読み」「適切なアクセント」が達成されるのであれば、本文を無理やり短くする必要はありません。
長さの長短に関わらず、特定のポイントを見せられればよいのですから。

この意味では、多い文章量に整理されて余白や画像を加えた結果、縦に6画面になろうと目的の達成は可能だと思われます。

もちろん文章量の制限はユーザー中心の問題のみで判断される訳ではありませんが、ユーザーの事を考えて積極的で過剰な文字数削減をはかる必要もありません。

本文は重要

ここまで、「本文は読まれない」「画像が本文の役割を果たす」といった本文軽視の印象を持たれたかもしれませんが、実際には違います。
本文は非常に重要です。
読まれる読まれないに関わらず、必要なことを必要なだけ盛り込み作り込む必要があります。適切な改行や段落の設定文字の横幅、字間、行間などの綿密な設定が欠かせません。

これらがなければ斜め読みすらされずにユーザーは離脱するでしょう。

見出しが重要ではありますが、それはしっかりとした本文があってこそ。よくある「ブックマークされるタイトルの作り方」的なテクニックをまねた所で、自然と張り子の虎に中身が詰まるはずもなく。繰り返しますが、本文をしっかりとした内容で構成して質を高める必要があります。

本文をしっかり読んでいただける方はもちろんいますから、大勢に斜め読みされて画像で説明ができたとしても、本文の重要性に変わりはありません。むしろ、それほど本文を読んでいただけるほどの良質なユーザーにゴミを提供することは避けなければ。

改行や段落を意識する

時として改行もなにも意図していない様なページが見受けられますが、そういったページにはこの記事の内容は試す意味はありません。仮に他のページやサイトで効果があったとしても、無様な本文では効果など期待できませんから。

まずは本文を整えてください。

特に日本語では句読点は重要な意味を持っていますし、書き手が読み手を意図的に操れる明確で力強い要素です。改行どころか句読点もおかしなページは無様に見えます。
もっとも、視点を変えるとそこを整えるだけで一気に内容を伝えやすくなる可能性があるとも言えます。サイトをプチリニューアルなどする前に今一度文章の整形を見直す事をお勧めします。

ユーザーの好評価は必須ではない

少々乱暴な話かもしれませんが。
必ずしも常にユーザーに良い評価をもらう必要はないはずです。

ここまでで触れましたが、重要なのはそのページで伝えるべきことを伝えられるかです。
ユーザーが閲覧した際に「このサイトは素晴らしい!」と思わせなくとも、ごく普通に閲覧して伝えたい事が伝われば目的達成ではないでしょうか。

人間同様サイトも八方美人である必要はありませんから、好評価をえるための過剰なサービスや雰囲気の盛り上げは考え直すべきかもしれません。

結び

ここまで書いておいてなんですが、実証できているわけではないので効果は未確認です。それ故に「思われる」などとしかかけませんでした。

しかしながら。
この記事だけでなくこのブログ自体がその意図の元にいろいろと工夫をしているところではあります。この記事に関して言えば、見出しと強調部分を読むだけで長い記事の意図が伝わりはしないでしょうか?
本文を読めばより詳細な意図がお分かりいただけると思いますが、読まずとも斜め読みでお分かりいただけるのであれば。この記事の内容もある程度の信憑性が出るかもしれません。

以上、久々の更新でしたが、ブログを書く感覚を少々忘れているようでどうにもしっくりいってません。
継続は力なり、であり途切れると回復までにはしばらく時間と回数が必要な模様です…。

0人がこの記事を評価

役に立ったよという方は上の「記事を評価する」ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです。

連投防止のためにCookie使用。SNSへの投稿など他サービスとの連動は一切ありません。

コメント欄