SEOの重要な部分である外部対策。一般的には被リンクに関する種々の対策を指しますが、大抵は制作側には手を出し難い分野かと思います。
時に制作会社がSEOの外部対策を行うプランもあるようですが、個人的には効果は疑わしく、リスクが高いと思っています。SEO専業の方々が大きく力を傾けている戦場に、付け焼き刃の武器を片手に首を突っ込んだだけでうまくいくとは思えないからです。
とはいえ、作ったサイトが一向に検索されないなどというのは避けたい所。できることはしたいのが正直な気持ちとも言えまして。
今回は、制作が本業を全うする事でうまくいった一事例をあげつつ記事にしています。この方法であれば制作側が被リンク獲得の種を蒔くことができるかもしれません。
実例
少し前に制作したサイト。このサイトは建築関係の方のサイトでして、施工実績の一例を実際に撮影に行って素材として使用しました。
公開後しばらくたったところ、ある打診があったそうで。撮影した写真に写っていた建具の使用写真を、その販売店が自社サイトで紹介したいとのことでした。
この件で相談を受けましたて、写真は既にクライアントさんに納品していたので「お好きにお使いください」という話になったのですが…。
その際に「リンクを張ってもらうのを条件にしてみてください」というお話をしました。
これで1件リンク獲得、というお話です。
「対価にリンクを」よりも「典拠を示せ」
前述の「リンクを張ってもらうのを条件にしてみてください」は前後を端折っていまして、実際には「典拠を示す意味で社名の併記をお願いした方がいいです」という話をしまています。
パクりパクられ。WEBに公開するんだから盗られて当然盗って当然。
みたいな世知辛さも感じるWEBの世界ではありますが、書籍の世界では典拠や参考文献を示す事はあたりまえ(もちろん書いていないのも山ほどあるでしょうが、常識として共通の認識はあるはず)。信頼性の根拠となりますから。
仮にリンクは無理でも、典拠を書いてくれという条件は正統な要求に思えます。
でなければ、引用された素材は引用した側の所有になってしまいますから。
被リンクを獲得できる可能性のある要素
制作会社さん、よりもクライアントさんはそれぞれ状況が違いますから、いつも写真撮影を行うわけではありません。ですから、上記は実例ではあってもいつも期待できる事柄ではありません。
が、被リンクを獲得しやすいと思われる要素は他にもあります。
例えば、関連業者の紹介をサイトなりブログなりで行うこと。
考えてみると、小さなお菓子一つにしろ、そこには色々な材料業者の方や運送業者の方などが関わっているわけで。関連する会社さんは多岐に渡るはずです。
それらを紹介することは、被リンクを獲得する際の手段になるかと思います。
メインのコンテンツにはまずなり得ませんし、多くの場合サイト内での特定業者の紹介はリスクを伴います。が、日々更新するブログの中であればハードルは下がり、書く方も書かれる方も適度な意識でいられると思われます。
この点、少ない経験ではありますがブログならOKというクライアントさんがほとんどでした。
これらは制作時点での盛り込みやご提案で実現を図ってもよいのではないでしょうか?
日本人的な性質?
日本人的な性質に由縁するのかもしれませんが…。何かを与えられると恩を返したくはならないでしょうか?
見返りを求める姿勢は好まれませんが、「日々製品ができあがることへの感謝として関わる方々をご紹介する気持ち」が根底にあるならば、見苦しい考えでないはずですし、見せ方もそうそうおかしくはならないでしょう。
「人に与えよ、然らば汝らも 与えられん」の本来の意味とは違うかもしれませんが、言葉のみをみればこの意識も大切かと。
結び
制作時にしっかりとした写真をとり、それを小売店が販促用の資料として使う。今回は写真がきっかけでしたが、他のコンテンツ要素も同様の効果が期待できます。
後でSEO対策として提案をいただいて作成するパターンもあるでしょうが。SEO以前に引用に足る質を持つ、もっと言えば制作にしかできないと言わしめるレベルの質を入れこむことができれば、外部対策に制作が寄与する一要素になるかと思います。
サーバーを借りまくり、ブログを立ち上げまくり、リンクをはりまくるよりはよほど健全かと。なにより、制作物の質が好影響をあたえるならこれ以上仕事に身が入ることもないでしょう。
ただ、こういった素材が活きるのは、実はサイトの運営にかかっています。だれとも接触しないサイトであれば効果はまず見込めません。ブログを基本に、SNSの利用やWEB以外でのお付き合いが必要になります。
「孤高のサイトはカッコいい!」なんて幻想や「付き合いめんどくさい」というものぐさは、一度は捨て去るべきかと思います。動けば何かしら変わりますし、その変化が受け入れられるならばそのまま続けて、甘い果実を育てるのもよいのではないでは?
おまけ
という趣旨の記事を書いた手前、たまには何かしらお土産をと考えまして。正直あんまりやった事がないんですが、今回と前回の記事のために作成した画像(Illustrator cs5で作成)をこの記事を読んでいただいた方に差し上げようかと。
具体的には右の画像のaiデータです。
すみません。需要がないとは思いますが他になにもないもので…。まぁ気持ちということで。
このブログでは著作権関係の記事も書きましたので、このデータの扱いを明示します。
利用は私用商用フリーです。どう使っていただいてもかまいません。改変もお好きにどうぞ。典拠を示す必要もありません。もちろん、典拠を書いていただけると嬉しいですが。
ここからダウンロードできます ※終了しました
なお、念のため申し上げますが上記の画像以外は無断使用をお断りしています。他の場所で見つけましたらお教えください。このブログの記事あるように、対処に入りますので。
0人がこの記事を評価
役に立ったよという方は上の「記事を評価する」ボタンをクリックしてもらえると嬉しいです。
連投防止のためにCookie使用。SNSへの投稿など他サービスとの連動は一切ありません。